純セレブスピーカーの研究報告
ここは、「こんなの作った!」というみなさんの研究報告をアップしてください!
提灯スピーカーの実験(2018年12月20日 安冨歩)
提灯スピーカーを作りました。

カインズの「和風ペンダントライトセード L CZ-003WL」に、LEDのライトを入れて、その下に、FOSTER FE103 を装着し、竹籠でユニットを覆って、半紙を下半分に入れたものです。これを寝室に下げると、サイコーです。ちなみに、スピーカーが一つなので、iPhone のホーム画面の「設定」を開き、「一般」をタップし、さらにその中の「アクセシビリティ」をタップし、「モノラルオーディオ」をオンにすると、ステレオ音源もモノラル化されるので、便利です。
2018年12月18日に第一号機を制作し、ここに発表しようとしていたら、純セレブ教の Facebook のグループに、上村麻弓氏が2018年12月19日に、以下の研究成果をアップされました。

片岡さんのハリボテスピーカーを見れば、これを思いつくのは、必然のようです。
「今週 は東村山、中央公民館でで環境フェア開催中です。
東村山エナジーのブースは、自作の純セレブスピーカーが大好評
新作の提灯型も、ダイソーのアンプをそのまま使用して、中にライトを入れてみました。
残念ながら、音はいまひとつ。原因は張り付けた紙の層が薄いところにあると思われます。
しかし、厚くすると、ライトの光が外までと届かないので、そこのあたり、まだ工夫がひつようですね。しかし、中に紙を詰めたら、かなり改善」
ダイソーのスピーカーユニット&アンプ&提灯とのこと。「高音がしゃりしゃりしてて、低音がいまひとつ」だそうです。
この提灯タイプはそのままでは響かないので、低音の出るパワーのあるユニットで、パワーの出るアンプを使わないと、難しいです。また、別途、ライトを付けていない試作品で、周囲を和紙で厚く固めてハリボテ化したものは、低音が出ています。ただし、そうすると、ライトが見えなくなります。現在、薄くて響く貼り方を研究中です。
【注意】ハリボテ型や提灯型は、下にユニットが来るので、紙を詰めると、必然的にユニットに触ります。放熱が安定的に確保されていれば温度は上昇しませんが、竹籠などで覆って、ユニットに紙などが触れないように確保することをお勧めします。また、半紙を上まで詰めると、今度はライトに触って、LEDとはいえ、多少は温度が上がるので、電球に触れないように工夫する必要があります。白熱灯は、危険なので、やらないように。
ダイソーの300円スピーカーを純セレブ化してみた(2018.12.10 Tarao)
先日YouTubeにアップした動画です。いまのところ111人が視聴してくれています。
最近、ダンボールより厚紙の方が「エンクロージャー(スピーカーボックス)」として優れているのではないか?と思うようになりました。検証はまだですが。
ダイソーのスピーカーを使ったたまごパックスピーカー(2018.12.08 安冨歩)
噂のダイソースピーカーを入手して、実験しました。細くて長いプラスドライバーが必要です。これで後ろからネジを外して蓋を取れば簡単にユニットを取り出せます。
アンプもついているので、もったいないので使うことにしました。アンプから出ているケーブルを、ユニットから外し、そこにワニクリップをハンダ付けし、蓋を戻せば立派なアンプのできあがり。スピーカーユニットは、私の好きなたまごパックに入れました。
音を出してみると、予想を遥かに上回るすばらしいできあがり。元の状態では音が悪く、「所詮300円」という感じだったので、驚きます。特に、アンプはダメだろう、とたかを括っていたので、反省。しかしこのアンプとこのユニットで、どうしてあんなひどい音にできるのか、謎。

ユニットの深刻な温度上昇について(2018.12.08 安冨歩)
ダイソーの300円USBケーブル付きスピーカーから取り出したユニット(3W、6Ω)を使って実験しました。ユニットを新聞紙でしっかり包み、それを更に何重にも包んで、ダンボールに詰め、FX-AUDIO- FX-502J(50W+50W / 対応スピーカー:4Ω〜16Ω)で音量最大にして、パイプオルガンの音楽を流しました。




こういう状態です。そうすると、みるみる温度が上昇しました。18.8度で始めて、十五分ほどで70度を突破し、このあたりから音が途切れるようになり、75.2度で音がしなくなりました。そうすると、温度が急激に低下し始め、70.2度に下がったところで、実験を終了しました。
取り出すとアツアツになっていて、ユニットのエッジの部分が熱変性してぶよぶよになっていました。ユニットが冷めて鳴らすと、ザザりながらも鳴っており、中を開けてみましたが、エッジ以外のところには異常はなかったように思います。



そういうわけで、通気が起きないようにすると、とんでもなく危険です。
と、同時に、朗報は、75.2度程度であれば、発火することはない、ということです。熱でユニットが壊れて、温度が上昇しないのであれば、それ以上の危険はないわけです。尤も、私が実験をやめたのは、これ以上やると、漏電とか起きてヤバイことになるのを恐れたからで、決して安全なわけではありません。
【注記】ちなみに、パイプオルガンの音楽を使っているのは、延々と鳴り続けるので、熱の発生量が放熱量を上回る状態が延々と続くため、温度がどんどん上昇するからです。強弱のある音楽であれば、冷める時間があるので、温度上昇は遅くなります。
非固定式純セレブスピーカーの固定方法「紐つり」(2018.12.06 ikawa tomoki)
純セレブスピーカーはユニットの大きさに合わせてそれがピッタリ入るような穴をダンボールに開け、そこにはめ込み、ボンドやガムテープなどによって固定するという方法が一般的です。純セレブスピーカーの理論では木のような硬いものでガッチリ固定するのではなく、ダンボールのような柔らかいものに対して固定する事で硬いものに対して固定した場合に比べてユニットの動きの自由度が高いことがいい音を生み出す要因の一つではないかとされています。
この考え方をさらに徹底したのが「非固定式純セレブスピーカー」(私が勝手に呼んでいるだけです)になります。ユニットより一回り大きな穴を開けて、そこにユニットを入れてやればさらにユニットの自由度が上がり、音質が向上する可能性があるというものです。詳しくは安冨歩さんの youtube live の録画などを見てください。
この非固定式には大きな問題点、「重力」があります。大きな穴に対してユニットをはめただけではユニットの重さによって下に落ちてしまうだけでスピーカーとしては使い物になりません。そこでガムテープなどを使ってユニットを適度に固定するという解決策がとられます。この方法にも問題があります。非固定式の精神から、ガムテープの固定もかなり緩めに行うため、ユニットがかなり小さく軽いものである場合除いて重力に負けて外れてしまいます。外れていない状態、ガムテープをつけてすぐの状態などでもユニットが下に偏ってしまい、スピーカーの自由度が重力によって下がってしまいます。またガムテープによる固定場合、いくら緩くした場合でもユニットの自由度が下がるという矛盾が発生します。
そこで私が提案したいのが「紐つり」という方法です。スピーカーユニットをネジ止めする用の穴にそれなりに耐久性があり
細い紐を通して、ダンボール上部で紐を固定するという方法です。この方法では重力問題を解決でき、また固定度も最小限のためにユニット自体がほとんど宙に浮いているような状態になり、自由度がかなり高いです。また外れたりする心配もあまりないので、外れたらまた付け直しという非固定式の面倒な問題も発生しません。音としては非固定式のメリットがさらに引き出されたという感じがしています。これから非固定式純セレブスピーカーを作成される方がいれば、よかったら参考にしてみてください。
ユニットの温度上昇について(2018.12.06 安冨歩)
パナソニック(Panasonic) 10cm フルレンジ 8Ω 10W スピーカー EAS10P622B で作成した密閉型の純セレブスピーカーを、シンワ測定 デジタル温度計G-1 隔測式 防水型 73045 で温度測定。CROWN D-45 (4Ω:35W+35W 8Ω:25W+25W 16Ω:20W+20W)で、4時間鳴らしました。前半はシンフォニー、後半はパイプオルガン。最大では鳴らしていませんが、ブルブル震えるくらいの音量。何ワットなんでしょうか?結果は、最低21.8度、最高29.9度で、シンフォーは26度くらい、パイプオルガンは29度くらいを前後していました。
このくらいの温度上昇では、触ってもよくわからないくらいですが、温度上昇するのはするのです。この点をよく認識して使いましょう。
この問題については、光司さんの『節約はレジャー!』というブログで以下の周到な考察がありますので、ぜひ参考にしてください。


ユニットの周辺に穴をあけてみる(2018.12.01 安冨歩)
FOSTER FE103 という往年の名ユニットの未使用品を、セカンドストリートで入手し、純セレブ化してみたら、ユニットを穴を開けたダンボールにホイッと置いて試しにし鳴らしたら、すごくいい音がしたのに、ダンボールにキッチリ入れたら、音が凡庸になった。不思議に思って試行錯誤していて、ユニットの横に穴を開けたら音が良くなった。それが面白かったので、YouTube のライブで報告した。
その後、パナソニック(Panasonic) 10cm フルレンジ 8Ω 10W スピーカー EAS10P622B でスーパーで貰ってきたダンボールでいろいろテストしてみた。使ったのは、ジュースやお茶やお酒の大きなペットボトルや瓶を運んだと思しきダンボールであって、形が相互によく似ていながら、硬さや厚さがまちまちであった。その結果、
(1)固くて厚いダンボールに入れると、脇に穴を開けたほうが音がいい。
(2)穴を、ユニットから少し離して開けると、バスレフっぽい音にすこし近づくが、不愉快ではない。
(3)柔らかくて薄いダンボールは、穴を開けても変わらない。
(4)薄くて硬いダンボールに入れたら、以上の(1)〜(3)より音が良かった。
という結果になった。
尚、FOSTER FE103 に関しては、薄くて柔らかい小さなダンボールに入れても、穴を開けないと、音が凡庸になるので、ユニットの性質・好み・聞く音楽によって左右されて、「これがいい」ということはないと推測する。
11月25日の東大イベントの覚え書き(2018.12.03 Tarao)
お勧めのアンプということで、ご紹介いただいたのがDayton Audio社のDTA-120という製品でした。片岡さんによると、ACアダプターにバッテリーが仕込んであるらしく、そのせいで電源が安定化し、音がよいのでは? ということでした。
また、持ち込みコーナーでパナソニック10cmスピーカーユニットで作った箱を聴いていただきました。このユニットはすでにお二人によって、カーステレオ用の「安くて丈夫でシンプル」な製品と高く評価されていたようでした(三流大学の学生を採用したら意外に戦力になったみたいな?)。私としては、低音がよく出るけど、華やかさに欠ける傾向があると思っていて、対策として比較的小さい箱(4.5L)に入れ、ユニットの振動を箱によく伝えるためにネジとナットで固定しました。その後イベントに参加した人のツイートで、けっこう高評価だったようなのでホッとしました。
この箱は必ずしも自分好みの音ではなく(好みに合わせるともっとダウナー系の音になります)、人前に出すということで、独りよがりにならないように、「純セレブスピーカー」としての魅力がでているかどうかを考えて作りました。画像
- 最終更新:2019-11-23 02:35:15